September232009
“定朝はまた、技法の面でも、十世紀までの彫刻に多くみられた一本の木を素材とする一木造から、数本の木を組み合わせて造る寄木造の手法を生み出してい る。
  寄木造の発見は、多数の仏師が同時に仕事に取りかかり、一度に多くの巨像造りが可能になり、運搬にも好都合という画期的な造仏法でもあった。定朝は、仏師 として初めて僧侶の位であった法橋(ほっきょう)、法眼(ほうげん)という僧綱位(そうごうい)を受けており、仏師が造仏を通じて仏教興隆に貢献したとい う評価を受けただけではなく、必然的に仏師の社会的地位や名誉も公認されるという革新的な役割も果たすことになった。
 また、それまで寺院に所属し造仏を行ってきた立場から、独立した仏所を設けて弟子たちを擁し多くの造仏を行うというシステムを造り上げた。” 定朝
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